【神岡重連】 千里の雪原を行く5882レ
- 2016/12/26
- 00:51

雪景色は撮影するには非常にテンションが上がるのですが、しかしながら実際に撮影するにあたっては、何らかのコントラストがつく背景があるとありがたいと思うのもまた事実なのです。例えば、山の斜面や杉林なのですが、ただこれも、あればいいというだけでなく、適度に着雪していてもらわないと黒潰れしてしまうので困ってしまいます。薀蓄ばかりで、話が先に進みませんが、さらには、空の状態も重要でして、背景に大きく空を取り込むにであれば無論快晴がいいのですが、そうでない場合、雪雲であってもらいたいという撮影者の要求が出てきます。北陸での撮影の経験から云いますと、寒気がしっかり入って、雪が多少パラついているいるうちは曇天でも雪雲であり明るく背景が浮かびあがってくれるので問題ありません。けれども、昼過ぎに寒気が抜けて小雪から小雨に変るような天候になりますと、途端に雪雲が雨雲に変貌してしまい暗転し、撮影しても陰鬱な作画になってしまいますので注意が必要です。
さて今回は速星-千里の雪原で撮った5882レです。背景は雪雲でもってくれてますが、一面の雪原ですとこれはぞという背景がなく、どこでシャッターを切れば落ち着く構図になるのか、悩むところではあります。
1998年1月 5882レ 速星-千里
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